過去の心理学者・臨床家・研究者の人物像や提唱された内容から今に学べることは多くあります。

ここではケネス&マミー・クラーク「児童における偏見と差別」について書いていきたいと思います。

ケネス&マミー・クラークについて


ケネス・クラークとマミー・クラーク

ケネス・クラーク(Kenneth Clark)はパナマ運河地帯に生まれますが、5歳の時に両親が別居となり、ニューヨークのハーレムに母親と妹とともに移り住みます。

実行学校か職業学校しか通えないことを不服として母親の尽力により高校に通うことができ、ハワード大学で心理学の修士号を取得します。

妻となるマミー・フィップスと出会い、二人は共同で研究を行い、コロンビア大学で初めてのアフリカ系アメリカ人による心理学博士号の取得を実現します。

■マミー・フィップス
父が医師である家庭に生まれ、黒人ではなかなか難しかった奨学金を得て、ハワード大学に入ります。のちの夫ケネスと出会うことで心理学の道に進み、アメリカ合衆国軍研究所(USAFI)の心理学部門に在籍し、1983年には100人の黒人女性連盟の人道主義による賞を受賞しています。

ハーレムにおいて児童の発達と若者の就職に関するセンターを創設します。

ニューヨーク市立大学の教授として勤務し、アフリカ系アメリカ人として初めてアメリカ心理学学会の会長も務めています。

主著には、

1947年「黒人の子供における人種的アイデンティティと好み」
1955年「偏見とあなたの子供」
1965年「ダーク・ゲットー」
1971年「力のパトス」

などがあります。

児童における偏見と差別


ケネスとマミーはアフリカ系アメリカ人の児童を対象にセルフイメージと差別に関する心理的影響について研究しました。

1930年代〜40年代にかけて行われた「クラークの人形実験」では、時代の影響もあって黒人の児童が白人の人形を好み、黒人の人形を嫌悪する傾向がありました。

子供たちはその時代の支配的な偏見を吸収し、黒いことへの拒絶を示していました。

その支配的な偏見は、

・両親や教師などの大人
・友達や同級生
・メディア
・社会

からの差別と社会的影響が人種差別的な態度を内面化する方へ子供たちを導いてしまうとケネスは言います。

クラーク夫妻は専門家としてアメリカにおける人権問題の活動を行い、差別の撤廃と公民権運動に尽力しました。

参考文献

心理学大図鑑 キャサリン・コーリンほか

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