過去の心理学者・臨床家・研究者の人物像や提唱された内容から今に学べることは多くあります。

ここではメアリー・エインズワース「ストレンジ・シチュエーション法と3つの愛着タイプ」について書いていきたいと思います。

メアリー・エインズワースについて


メアリー・エインズワース

メアリー・エインズワース(Mary Ainsworth)は1913年アメリカのオハイオ州グレンデールの3人姉妹の長女としてに生まれます。

両親が工場で働くために5歳の時にカナダのトロントへ移住します。

母親とはあまりあたたかい交流を持たず、父親のそばにいつもいるような子供であったようです。

心理学の博士号をトロント大学で取得し、第二次世界大戦では軍の人事評価や臨床評価を行い、少佐になります。

戦後は、レオナルド・エインズワースと結婚し、ロンドンへ移住し、タヴィストック病院でジョン・ボウルヴィとともに勤務します。

1954年には夫婦でウガンダへ移り、レオナルドは仕事を得て、メアリーは種族社会における母子の絆を研究する機会を得ます。

その後は、ジョンズ・ホプキンス大学で教壇に立ちながら「愛着理論」など様々な研究と発表を行い、多くの賞を受賞しています。

主著には、

1967年「ウガンダの幼児期」
1971年「幼児の服従と母親の行動」
1978年「愛着のパターン」

などがあります。

ストレンジ・シチュエーション法と3つの愛着タイプ


エインスワースは見知らぬ人がいる状況でどのように赤ん坊がどのように反応し、愛着行動をとるのかを実験しました。

母親と生後1ヶ月の赤ちゃんのいる部屋に見知らぬ人が入ってきて、途中で母親が一人部屋を去るいうものです。

その結果最も重要な情報が得られたのは母親が部屋から去る時ではなく、戻ってきた時でした。

そこからエインスワースは愛着の3つのパターンがあることに気づきます。

「安定型」約70%の赤ちゃんが母親を安全基地として用い、母親が去る時に不安を感じ、戻ってくると安心し、積極的に遊ぶことができます。

「回避型(不安ー回避型)」は母親に無関心で、母親が出て行っても影響がなく、戻ってきても一人で遊び、愛着行動を親に示さない特徴がありました。

「葛藤型(不安ー抵抗型)」では母親がそばにいても見知らぬ人に警戒し、母親が出て行くと強い不安を示し、戻ってきたときに怒りと接触抵抗を示しました。

エインズワースによると母親の感受性によって愛着の型が決まり、感受性の強い母親は子供の欲求に敏感に察知できるため安心しやすい愛着関係を作りやすいと言います。

のちの研究により、文化に差があったり、愛着の型は固定的ではない点がなどが指摘されています。

特に1990年に日本で行われた実験では、日本人の多くが「葛藤型(不安ー抵抗型)」であったようです。

またこの年にアメリカの心理学者メアリー・メインが四つ目の愛着タイプとして、環境にも愛着対象にも恐れを示す「まとまりの欠如」タイプを提唱しています。

参考文献

心理学大図鑑 キャサリン・コーリンほか

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