新型コロナウイルスの影響により失業してしまった方に向けて少しでもお役に立てれば幸いです。

経験したことがない


新型コロナウイルスの影響により自粛モードが高まり、経済の動きが大幅に変化し、売上の確保の難しい状況になっています。

会社を守るために店舗や営業所の閉店・閉所や人件費のカットが行われる日々です。

リーマンショック以上の経験したことがない危機的状況です。

政策が十分に機能しない場合、失業者300万人超、失業率7%近くになる恐れもあると言われています。

まずできる金銭的なこと


失業保険

失業保険には、自己都合によるものと会社都合によるものがあります。

自己都合は3ヶ月後からですが、会社都合は7日後から支給されます。

自己都合でもやむを得ない場合、会社都合と同じような条件で給付される特定理由離職者制度というものがあります

詳しくは、Yahoo仕事検索

住居確保給付金

離職や失業によって経済的困窮な状況になったとき、最大9ヶ月分の家賃を代理で納付してくれる制度です。

給付までの目安は2週間ですが、コロナウイルスによる影響で現在のところの目安は、直接お聞きください。

新型コロナウイルスの影響で給付対象制限が緩和されています。

詳しくは、最大9カ月分の家賃を支給、「住居確保給付金」はこう使う

無利子で保証人なしで借りる

緊急小口資金

10万円以内ですが、無利子で保証人不要の生活福祉資金貸付制度における「緊急小口資金」があります。

詳しくは、新型コロナウイルス感染症を踏まえた生活福祉資金制度による

総合支援資金

総合支援資金では、無利子で保証人不要で「二人以上世帯:月額20万円以内」、「単身世帯:月額15万円以内」で借りることができます。

詳しくは、新型コロナウイルス感染症を踏まえた生活福祉資金制度による

生活保護

どうにもならない場合、生活保護を考えることもひとつです。

詳しくは、厚労省のコロナ対策が、生活保護に関しては意外と手厚い理由

協力してくれる家族・親戚・友人


今回の状況に対して協力してもらえるかどうか聞いてみることも大切かもしれません。

命がかかわることもあるので自分だけで悩まずに人の力を借りることも大事です。

気持ちをうまく切り替える


ピンチはチャンスという言葉がありますが、こういう時だからこそできることがあります。

失うことでその有り難さや幸せに気づくこともできます。

こういう時だからこそ気持ちを上げて乗り越えることができます。

こういう時だから協力してもらってその繋がりを感じることができます。

以前からやりたかったこともできるかもしれません。

気持ちをうまく切り替えて進むことができれば良いものです。

しかし簡単に切り替えられないときもあります。

失業したショック


余りに急なことで精神的にショックを受けてしまうことがあります。

この間まで普通に働いていたのに、すべてが崩れ去った感覚です。

絶望で希望が見えなくなることがあります。

あまりの突然のことで頭が真っ白になることもあります。

あまりに強いショック状態である場合、無理して気持ちを上げようとして苦しむ場合があります。

そういった時は、無理せずに「誰でもこういう時はこうなる」と捉えてあげてください。

ショックは焦らず少しずつ進めていくことが大切です。

まず命をつなぐ収入や生活面の確保を行いながら気持ちは無理せず、ゆっくりが大切です。

できることを少しずつ行い、時間とともに苦しみが薄れていくことが多いものです。

少しずつ前に進んでいると見える景色が変わってくるため、なんであんなに苦しかったんだろうという日がいずれくるものです。

また、「もうどうでもいい」となげやりになってしまう時期でもあります。

投げやりになりたい気持ちは間違っていません。

でも行動としては、投げやりにならないでください。

投げやりになりたい気持ちを肯定して「そうだよなって」自分に言ってあげてください。

優しくしてください。

今回の事態は誰も想定できないくらいの事態ですから自分を責めすぎる材料にはなりません。

みんなで乗り越えてみんなで協力する機会です。

この危機を乗り越えたあと、より成長した人間になって、また人生を生きていくものです。

戦後の焼け野原からここまで発展してきたのが日本人です。

危機的状況で発動するパワフルな遺伝子を私たちは持っているかもしれません。

今後の不安


・これからどうすればいいんだろう?

・もうダメなんじゃないか?

・また頑張っても無駄じゃないか?

それくらいの思いが出ることがあります。

頑張ってきて実現してきたものが崩壊するとそう思うのが人間です。

そう思うのが人間なんです。

崩壊すると不安や恐怖が出ることがあります。

この扱いが時として難しいことがあります。

コントロールできていた時と比べるとコントロールできない感じがより不安になったり、より怖くなったりします。

しかしそういうものなのです。

人間には「自分を守る機能」を持っています。

今後の不安や恐怖は、自分を守るためにでています。

危険を回避するために注意深くなる時期です。

慎重になるものなのです。

まずはこの事実を知ることが大切です。

これからどうすればいいんだろうと悩む時期です。

もうダメなんじゃないかと思ってしまう時期です。

また頑張っても無駄じゃないかと思う時期です。

そういう時期なので、そういう時期が終わると、そういう悩みはなくなります。

今が大変な時期です。

ここを乗り越えれば、違う景色が待っているはずです。

話して少し気持ちを出す


ご家族でも親戚でもご友人でも誰でもいいのでつらい時期は、誰かに話すことで少し気持ちが軽くなったり、気持ちの方向が変わったりすることがあります。

自分の頭の中で、心の中で繰り返し考えたり思ったりすることも必要ですが、答えがでないこともあります。

答えがでないものかどうか一度見直すといいかもしれません。

またその思いを外に出すことも大事です。

話せる方がいない場合は、独り言でもいいです。

吐き出すように気持ちを外に出してあげてください。

ひどい言葉でもいいです。

自分が少しでもスッキリすればいいのです。

でもあまり効果を期待しすぎないでください。

心理的変化がゆっくりしか動かない時期もあります。

ノートに書く事でもアウトプットができます。

携帯のメモ機能でもいいです。

もし働けるならこの機会に


新型コロナウイルスによる経済への深刻なダメージがある中、業界や業種によっては求人を出して募集しています。

もし動けるのであれば、一時しのぎでも今後の方向転換でもどのような形であれ、応募することも大切かもしれません。

家の中で気持ちが回復してから復帰することもありますが、家の中で悶々と悩み苦しむ場合もあります。

ご自身にとって良いタイミングで働きに行けますように心より願っております。

この時にプライドが引っかかる場合があります。

以前はこんな仕事をしていたからこんな仕事は嫌だというケースです。

確かにそうです。

その通りです。

しかしどの仕事をやっても素晴らしいものが見えます。

そういう素晴らしい景色を見ることができる自分に成長させることもできます。

自分が絶対に嫌な仕事は行わなくてもいいですが、価値を見いだせていなかった仕事に価値を見つけることができるかもしれません。

コロナで失業された方に


現在まで約1万件以上のご相談を受けてまいりました。

・自分の気持ちを少しでも良い状態にするために

・ショックや不安や恐怖をうまく扱うために

・ここで陥らないように

・投げやりにならないために

・また再起するために

・自分の気持ちを一新するために

・乗り越えるために

・改めて自分の人生を考えるために

必要であればカウンセリングをご活用ください。

私自身いろいろなものを失った経験があり、乗り越えてきました。

今はつらいですが、進んでいけばまた変わってきます。

今はみえなくてもゆっくり一歩ずつ進んでいけば見えてくるものです。

お一人お一人の人生が開けますように心から大切にご相談に応じております。

何よりこの事態をみんなで協力して乗り越えていくことが一番大切です。

絶対に私たち一人一人の力で乗り越えてみせましょう!!


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記事監修
公認心理師 白石

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