人生を生きていく中でさみしさや孤独感を感じることは誰しもあるものですが、現代では、人と人とのつながりが希薄になりやすく、さみしさや孤独感を感じやすい時代とも言われています。
長期にわたる慢性的な寂しい感情や孤独感は、心の苦痛やストレスであったり、二次的に体への悪影響があったり、日々の生活や仕事のパフォーマンスの低下、やる気やモチベーションなどに影響をもたらすと言われています。
そんな「寂しい気持ちと孤独感」について様々な方向から説明することで少しでも参考になればと思います。
もくじ
さみしい、さびしい、寂しい、淋しい
寂しい感情やさみしさについて説明していくのですが、日本語には、さみしい、さびしい、寂しい、淋しいの4つが存在しています。
重要なことではないのですが、少し紹介しておきます。
鎌倉時代の文献には「さぶし」「さびし」などの記述があり、「さみしい」は江戸時代以降になって現れた言葉とされています。
「寂しい」「淋しい」ともに読み方は「さびしい」です。さみしいとは読みません。
しかし日常会話では「さみしい」という言葉もよく使います。
「寂」という字が常用漢字であり、「淋」は表外漢字です。※表外漢字は常用されている常用漢字表以外の漢字の意味です。
ですのでここでは「寂しい」という表記にしています。
静かな様は「寂しい」、涙が出る様は「淋しい」と語源の意味を汲んで使う方もらっしゃいます。
「寂しい」について辞書では以下のように解説しています。
[形][文]さび・し[シク]《「さぶし」の音変化で、動詞「寂 (さ) びる」に対応する形容詞》
デジタル大辞泉(小学館)
1 心が満たされず、物足りない気持ちである。さみしい。「―・い顔つき」「懐が―・い(=所持金が少ない)」「口が―・い」
2 仲間や相手になる人がいなくて心細い。「一人―・く暮らす」
3 人の気配がなくて、ひっそりとしている。さみしい。「―・い夜道」[派生]さびしがる
[動ラ五]さびしげ[形動]さびしさ[名]
人の気配がなくてひとりの時に寂しくなったり、人がいても心が満たされず物足りない時にも寂しくなったりします。
孤独感とは?
「孤独感」について辞書では以下のように解説しています。
自分はひとりぼっちだという感覚。心の通じ合う人がなく寂しいという気持ち。「留学先で周囲にとけ込めずに孤独感をいだく」
デジタル大辞泉(小学館)
一人ぼっちだという感覚の時や心の通じ合う人がなく寂しい時に孤独感を感じます。
検索バーに「寂しい」「さみしさ」「孤独感」と打つときには、その正体を知りたかったり、なぜこんなに寂しいのか?孤独感が出るのか?を知りたいのかもしれません。
「寂しい感情や孤独感」に向き合うことで自分を見つめ直す時間になったり、今自分に必要なことが分かったり、自分の成長につながることもあります。
英語にすると寂しいは lonely 、孤独感は loneliness と一般的には用いられます。
寂しい気持ちや孤独感がでるのはなぜ?
上記のように
- 人の気配がなくてひとりの時
- 人がいても心が満たされず物足りない時
- ひとりぼっちの時
- 心の通じ合う人がなく寂しい時
という状況によって寂しい気持ちや孤独感が出やすくなります。
寂しい気持ちや孤独感がなぜ湧いてくるのか?という疑問に対して生物として人間を見たとき参考になるかもしれません。
生物として人間を考える
個人として存在していても個人一人でのみで生活はできません。絶えず誰か他者との関係で存在しています。ですので個人といっても社会的個人といったほうが意味が近いかもしれません。
人間は群れや社会を形成する動物です。動物も群れをつくりますが、近年社会性を持つことが知られるようになった動物や昆虫も少なくありません。
人間は太古の家族的な集団よりも群れることで役割が分担でき、協力することで一人ではできないことができるようになりました。
そして現在まで生き残ることができています。
群れることから社会を形成して生き残りに成功してきた人間にとって、持続的にひとりになることや仲間がいない状況、心が通じ合わない状況が続くことが危機的状況と反応しているのかもしれません。
もしかすると「寂しさ」や「孤独感」は一種のアラームのように感情や気持ちとして出ているのかもしれません。
シカゴ大学で認知・社会神経科学センター所長を務めるジョン・カシオポだ。たとえば初期の人類は、集団で狩りをしたときだけ、大型の哺乳類を仕留めることができた。
孤独が人類を進化させた Emily Singer
「私たちの強みは、意思疎通し合って協力できる能力にあるのです」
だが、そもそも、こうした強い共同体はどのようにして生まれたのだろう? カシオポは「社会的な絆の原点は、『孤独感』にある」と唱えている。彼によれば「孤独の苦しみ」こそ、仲間がいる安心感を求める「原動力」になり、それが集団の協力や防衛を促しているという。
孤独という感情が人類から消えることがないのは、社会的動物が進化する上で必要なメリットをもたらしてくれるからなのだ。
「寂しさ」や「孤独感」がアラームとなって仲間と協力していく原動力になってくれればとてもいいものです。
人間が求めるものが変化し、社会が変化し、常識が変化していきます。
次に現代という時代による影響を考えていきます。
時代による「さみしさ」
一昔前の人情的な近隣との触れ合い、地域コミュニティなどが現代ではますます減ってきています。ストレスでもあったかもしれませんが近所付き合いが減って、近所がどんな人か知らないことも多々あります。
また核家族化による影響や大型商業施設の進出などによる人情的な地域商店の廃業も関連しているかもしれません。
他にも独身率が上がっている、人間関係が希薄になりやすい社会、家で楽しめるサービスが増えた事なども影響しています。
複合的な影響によって寂しい気持ちや孤独感を感じることが増えていると考えられます。
個性を尊重する流れ
人や社会に合わせることに疲れ、自分が好き勝手できるところを探すものの、気を使わず好き勝手できることは一人で行わなければ無理が来ます。
それは好き勝手できる反面、一人の時間が増えてしまうことによって寂しい気持ちや孤独感がでることになってしまってることもあるかもしれません。
現代は、個性や人権が大切だという主張が増えてきました。それによって恩恵はたくさんありますが、個性を過度に尊重する主義・主張によってストレスを感じやすくなっていることもあります。
時代はそうやって新しい主義・主張によって更新されてきている過去もありますが、バランス感覚が大切で、極論に偏ると今まで大切にしてきた社会への適応が困難になってしまうことがあります。
個性はもちろん大切ですが、過剰な個性尊重主義により集団が機能しなくなる場合があるということです。
自分のひとりの時間もみんなと協同していく時間も楽しめるようになれれば最高ですね。
持続性と感情の強さによって大きく異なる
寂しい気持ちや孤独感自体が悪いものではないかもしれませんが、どの程度の持続性や感情の強さであるかによって影響が大きく異なります。
持続性からみてみると
- あまり感じない
- まれに感じる
- 時々感じる
- 毎日のように感じる
- もう何年も感じる
- 生まれてからずっと感じている
などのように大きな開きがあります。
感情の強さからみてみると
- あまり感じない
- 少し感じる
- 普通に感じる
- 不安も感じる
- 強く感じる
- 助けて欲しいぐらい強く感じる
などのように大きな開きがあります。
持続性と感情の強さによってあまり問題にならない場合もあれば、助けや支援が必要な寂しい気持ちや孤独感もあります。
ほかにも本人の捉え方によっても違いがあります。
- 寂しい感情と孤独感があるからこそ人生は素晴らしい(孤高を楽しむ)
- 寂しい感情と孤独感はないほうがいいけど、あっても普通かな
- 何かに熱中していたら寂しい感情と孤独感は気にならないかな
- 寂しい感情と孤独感はあるとつらいから誰かと一緒にいたい
- 寂しい感情と孤独感はあるけど別にどうでもいい!!って思うけど実はつらい
- 寂しい感情と孤独感で誰かに助けて欲しいけどプライドがあって。。。
- 寂しい感情と孤独感は大嫌いですごくストレス
上記のように捉え方によって寂しい気持ちや孤独感が強くなったり、弱くなったりします。
捉え方にも関係していますが、無意識的な反応による違いもあります。
例えば、ひとりでいることが危険だ!!というような無意識的な学習や経験を強くしている場合とそうでない場合は反応が大きく異なるかもしれません。
親との愛着形成や家族・保育園・幼稚園・小学校以降の学校などでの経験や体験から無意識的な反応として「寂しい気持ちや孤独感」がどのようにでるかに影響をもたらすことも多々あります。
「持続性」「感情の強さ」「捉え方や無意識的な反応」によって「寂しい感情と孤独感」から感じる本人のストレスや緊急度には違いがあります。
寂しい感情や孤独感が湧いてくる要因についてもう少し詳しくみていきましょう。
寂しい・孤独感の原因や要因
寂しい気持ちや孤独感は人間にとって大切な役割もあり、健康的なものもあれば、自分を死に追い詰めるようなものまであります。
そんな寂しい気持ちと孤独感が出やすくなる要因や原因について紹介し、少しでも自己理解のお役に立てられれば幸いです。
人と関わるのが億劫、めんどくさい
人との間でストレスや悩み、嫌なことが重なることで「もう人と関わるのがめんどくさい」と億劫になってしまうことがあります。一時的ならよくあることかもしれませんが、長期的に慢性化すると寂しい感情や孤独感も慢性的になってしまうことがあります。
本当は人と一緒にいたい
「本当は人と一緒にいたい」という欲求が強くあればあるほど寂しい感情や孤独感が強くなる傾向にあります。
そんなに「人と一緒にいたい」思っていないのに寂しい気持ちや孤独感がでる場合、自分では「人と一緒にいたい」と本当に思っていなくても無意識的であったり、生物的な欲求として「人と一緒にいたい」と思っているかもしれません。
自分でも気づかず無意識的に感情や思いをなかったものとする働き(防衛機制)「抑圧(よくあつ)」はよく起きることとしてあります。
別れによるもの
恋人と別れた、愛する人との死別などによって寂しい気持ちや孤独感がでるのはとても人間的なものです。
特に一緒にいたい気持ちがあった場合はとても強く感情や思いとして現れ、苦しい心理的な状況になります。
ゆっくり時間とともに薄れながら自分の気持ちに向き合い、人生を進めていく中で肯定的に捉えれるようになります。
そうでない場合はいろいろな人に力を借りながら進めていくことも大切です。
一緒にいたくない人との別れの場合、寂しい気持ちや孤独感があまり出ない傾向にあります。しかし人がいる状況がいない状況に変わったので寂しさはある程度感じると思います。
自分の気持ちを話せる人・場所
自分の気持ちを話せる人がいるか、話せる場所があるかどうかも重要です。
自分の気持ちと言っても表層的な気持ちだけではなく、自分が話したい内容を話せているかというところがポイントかもしれません。
自分の気持ちを抑圧してきた方の場合、自己開示がそんなに簡単な問題ではないこともしばしばあります。
弱音・愚痴が吐けない
弱音と愚痴を吐き出したいと思うかどうかにもよりますが、吐き出したくても吐き出せない場合、欲求のフラストレーションが溜まり、妙なさみしさや孤独感が出る場合があります。
こころが通じ合う人がいない
「通じ合う」という状態は人間と人間が繋がり合うとても大事なところです。
どこを通じ合わせたいによって大きく異なります。
みんなが共通して認識しているところだと通じ合い易いですが、個性など千差万別なものになると通じ合う可能性は減りますが、通いあった時の喜びはひとしおです。
みんな違うから通じ合わないという前提で生きている人もいれば、同じ人間なんだから通じ合わないはずという前提で生きている人もいます。
捉え方も寂しい気持ちや孤独感に関連します。
ひとり=寂しい・孤独という思い込み
「ひとりになる」ということをどう捉えているかどうかは人によって異なります。
集団の中で一人は孤独で恥ずべきものだと捉える場合もあれば、通じ合わない場合にはひとりでいることは自分を大切にしているという考えもあります。
また通じ合える友達がいるかいないかにも捉え方の違いがあるように思います。
今は通じ合える人がいないから「まあいいか」と捉える人もいれば、いつだって通じ会えない人がいないのは良くないと捉える人もいます。
多くの場合、家庭での捉え方、集団での経験や学習、遺伝的要素もあるとおもいますが、自分の捉え方次第である程度変化させることができます。
コミュニケーション能力
なかなか自分の話ばかりを聞いてくれて共感してくれるという体験は、一般的には頻度として少ないかもしれません。
コミュニケーション能力は、他者と意思疎通を図る能力のことを指します。
ですので自分勝手ではなかなか成立しません。
「お互いの分かち合うところ」を見定める能力、先に理解する能力、信頼する能力、自己表現能力、協調性などが必要とされます。
簡単にできる人もいれば、なかなか難しい方もいます。
人生の途上でこころを閉ざし、どうコミュニケーションを取ればいいかわからなくなることもあるかもしれませんが、自分の意志と実践経験によって能力は向上できるものです。
会話の主導権を握りたいという強い欲求が起きる場合や相手にどう思われるか気になる気持ちが強い場合、なかなかコミュニケーションがうまくいかないことが少なくありません。
助けて欲しいとき
助けて欲しい時にも寂しい気持ちや孤独感が出やすくなります。先述した生物的なアラームとしての働きかもしれません。
大人は、「もう子供じゃないんだから」とそういう気持ちを抑える(抑制)ができるようになるので大人になればなるほど、この助けて欲しい時の寂しい気持ちや孤独感がわかりにくくなるかもしれません。
しかし大人でも助けが必要な時もあります。プライドもあるかもしれませんが、助けて欲しい時に助けてといえるのも大切な能力です。
ストレス対処能力が高い人ほど周りに相談できる能力が高いと言われています。
自分の力で乗り越えれるものは乗り越え、助けが必要な場合は専門家や適切な人へ相談されることをおすすめします。
考える時間と悩む時間
人にもよるかもしれませんが、一昔前と比べると考える時間や悩むことができる時間が増えているかもしれません。
考えたり悩むことで解決や改善に対する気づきや理解が生まれることもありますが、答えのでない問題に悩み続けたり、ぐるぐると悩み続けることによって不安が増幅して寂しい気持ちや孤独感がでることがあります。
昔からよく用いられていた「気にしない」が自分の助けになることもあります。
感受性が強い
感受性が強いことによって寂しい気持ちや孤独感が強く感じてしまうことがあります。
鈍感力を育てていくことでバランスが取れることがあります。
なにもしたくない
「もうなにもしたくない」という思いが強くなって何もしなくなると人間の頭に上がってくる感情や思いに振り回されることがあります。
行動では何もしていないけど、頭はいろいろ考えたり、悩んだりしていることも多いかもしれません。
「何もしない=ノンストレス」ではないことも多いので、ある程度向き合って進めていくほうがかえって良い場合もあります。
自分の存在を他者から認められない
人間はある程度、他者から認められたいと思うものです。
その程度を超えた欲求になってくると寂しい気持ちが出てくることがあります。
※他者から自分の存在を認めて欲しい欲求を「承認欲求」といいます。
こんなに認めて欲しいのはなぜなのか?と向き合っていくなかで自己成長が生まれることが少なくありません。
一人が不安
一人だと不安といった場合も程度によって異なります。
長期にわたってひとりだと誰でも不安になる場合がありますが、一時的でも不安になる方がいます。
無意識的な反応として過去の経験が影響している場合や自分の上述したような欲求によって不安が強くなり、寂しい感情や孤独感がでてくるかもしれません。
他者との比較が強い
多くの場合、比較しながらより良くなろうとしていることもありますのである程度の比較はあるものの、その比較が強くなることで寂しい感情や孤独感が強くなることもあります。
早く恋愛や結婚がしたい
早く恋愛や結婚をしたいという思いや焦りが寂しい気持ちや孤独感を生むことがあります。恋愛や結婚に動くためには必要な場合もありますが、これらの感情が苦しみを生み、行動へ移せないほど疲弊することもあります。
特に早く恋愛、結婚しなければ「取り残される」といった側面を強く感じる方に出やすいかもしれません。
「一人で寂しい人間」といった側面を強調して思い込んだり、そうなることへの恐怖によって焦りやさみしさを感じることが増えます。
自己中心的
自己中心的に振舞うと人は離れていくことが多く、結果として寂しい気持ちや孤独感がでることになりかねません。
上記の場合は、積極的に自己中心的側面を表に出すほうですが、出さないように押し殺す(抑制・抑圧)をする消極的な自己中心的な性格もあります。
心の中で自己中心的な自分を抑え続けるのも非常に苦労が多く、コミュニケーションがうまくいかないこともあります。
自己中心的も向き合い方によって穏やかになっていけるものですので心理的アプローチも検討されるといいかもしれません。
一人で頑張りすぎる
ひとりで頑張ることは大人になっていく上で必要な能力ですが、あまりにも極端になることで助けを借りられない人になってしまうことがあります。
そのあたりのバランスが取れてくると人生が生きやすくなっていきます。
「私は人とは違う」というプライド
「私は人とは違う!!」というところに重きを置いている方もいるかもしれません。
それによって一般的常識以外の新たな発見があることもあり、生物学的な進化も行われてきた背景もあるかもしれませんが、これも過剰になると寂しい感情や孤独感が強くなることもあります。
自己承認や優越感、注目されたい欲求などにも関連があるかもしれません。
見捨てられ不安(分離不安)
見捨てられ不安とは、発達の中での経験によって見捨てられることに対して過剰に不安になってしまうことを精神科医のマーガレット・マーラーの発達心理の研究によって提唱されました。
乳幼児期などに主たる養育者との関係の中で「安心感をもらえた」「受け止めてもらった」というような実感が持てなかったり、「見捨てられるんじゃないか」という不安や恐怖を感じやすい生育環境で育った場合に出やすくなると言われています。※大人になっても影響が続いていることも少なくありません。
見捨てられ不安は、不安、恐怖以外に寂しい気持ちや孤独感が出やすくなります。
見捨てられ不安には以下のような特徴があります。
- 見捨てられるんじゃないか?と不安や恐怖になる
- 一人になるんじゃないか?と不安や恐怖になる
- 仲良くなるほど不安や恐怖になる
- 不安や恐怖によって極端な行動にでてしまう
- すぐ拗ねて(すねて)しまう
- 相手が自分を向いてないと怒りがよく出てしまう
- 相手の感情や気持ちが気になって確認したくなる
- 束縛が強くなってしまう
- 相手を疑ってしまう気持ちが頻繁に出る
- 相手が少しでも離れることを嫌がってしまう
心理カウンセリンや専門家と一緒に向き合うことによって軽減や寛解に向かっていくことも本人の意思次第で可能になります。
愛着形成
見捨てられ不安以外にも主たる養育者との愛着を形成していく中で子供の情緒や対人関係に問題が生じる状態になることがあります。※遺伝的な情緒面や性格、対人関係もありますので一概に言えることではありません。
愛着形成によっては、寂しい気持ちや孤独感が出やすくなることがあります。
過去の体験や経験、トラウマ
過去の体験や経験、トラウマによって寂しい気持ちや孤独感が出やすくなることがあります。
寂しい・孤独感に関連する名言
寂しい気持ちや孤独感について名言や格言から感じることもありますのでご紹介します。
人間は基本的に寂しいものであり、それ故、寂しいという感情は当たり前のこと
テレビタレント タモリ
信用されないほど寂しいことがあるだろうか
イギリスの作家 ジョージ・エリオット
孤独の寂しさが人間の心を静かに燃やしてくれる
歌人 前田夕暮
人生はクローズアップで見れば悲劇。ロングショットで見れば喜劇
イギリスの喜劇役者 チャールズ・チャップリン
人はだれでも孤独である。自己の運命を思う時孤独である。苦悩に出会う時、病む時、死を思う時、すべて孤独である
日本の教育者・仏教家 住岡夜晃
自分が孤独だと感じたことのない人は、人を愛せない
女性小説家・天台宗尼僧 瀬戸内寂聴
人間は一人で生まれてきて、一人で死んでいく
ブッダ(お釈迦様)の言葉
孤独な人間がよく笑う理由を、たぶん私はもっともよく知っている。孤独な人はあまりに深く苦しんだために笑いを発明しなくてはならなかったのだ
ドイツの哲学者 ニーチェ
一人ぼっちになるのはいやだけど、そっとしておいて欲しいの
英国の女優 オードリー・ヘップバーン
孤独とは、港を離れ、海を漂うような寂しさではない。本当の自己を知り、この美しい地球上に存在している間に、自分たちが何をしようとしているのか、どこに向かおうとしているのかを知るためのよい機会なのだ。
米国の女性作家 アン・シャノン・モンロー
寂しい気持ちや孤独感をどうすればいいのか?
問題や悩みでない寂しい気持ちや孤独感であれば
- 仕事や学業に没頭する
- 何か別のことに没頭する
- 人に会える環境にする
- 趣味の世界を広げる
- 自分と似た人がいるところを探す
- 寝る
- 遊ぶ
- 掃除をする
- さみしいと誰かに伝える
- 誰かに会いにいく
- ブログや日記を書く
- 料理をする
- 運動や温泉に行く
- いきつけの店をつくる
のように行動を通して進めていくことでいいかもしれません。
寂しい気持ちや孤独感が強かったり、慢性的であったり、新たな行動や人と新たに出会うことができない状態であれば難しいかもしれません。
その場合、カウンセリングが役に立つかもしれません。
話を聞いてもらう受動的な側面と話していく中で自分を理解して解決していく能力が向上する側面があることがカウンセリングの良いところです。
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寂しい気持ちと孤独感のカウンセリング
ご本人の意思によって異なりますが、カウンセリングや心理療法でできることとして
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◎人と関わるのが面倒だと思う心の何かにアプローチし、変化が起きる
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◎考える時間や悩む時間が減ることができる
◎向き合うことで人生がより良い方向へ動き出すことができる
◎認めてもらいたい承認欲求が穏やかになることで日常生活が生きやすくなる
◎自分の不安の扱い方がわかるようになる
◎比較しすぎるところが穏やかになり、日常生活が生きやすくなる
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◎自己中心的な自分に向き合い、穏やかにバランスがとれるようになる
◎一人で頑張る力と協力や頼る力のバランスがとれる
◎見捨てられ不安を克服する
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◎気付かなかった愛着形成の問題にアプローチして、様々な良い影響をもたらす
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などが可能性として期待できます。
クライエントが
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どれくらい改善や変化を行いたいか?
どこまでアプローチしていくか?
によって異なります。
短い期間で改善や変化していくものもあれば、地道に行っていくことで良い結果が得られるものがあります。
ここまで読まれてどのように感じられたでしょうか?
寂しい気持ちや孤独感と向きあうことによって自分という人間が深く理解できるものです。
そこを見ていくと苦痛に感じることもありますが、大きな感動が生まれることもあります。
気にせず進めていくことがいい場合もあれば、向き合うほうがいい場合もあります。
何より皆様にとって少しでも参考になれば幸いです。
ご拝読ありがとうございました。
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記事監修
公認心理師 白石
「皆様のお役に立つ情報を提供していきたいと思っています」
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