心理学者・臨床家・研究者の人物像や提唱された内容から今に学べることは多くあります。

ここではゴードン・オルポートと「人格的特性理論」について書いていきたいと思います。

ゴードン・オルポートについて


ゴードン・オルポート

ゴードン・オルポート(Gordon Allport)は、1897年アメリカのインディアナ州モンテズマの家庭の4人兄弟の末っ子として生まれます。

子供の頃は内気で真面目であったが、10代になると学校新聞の編集者になり、自分で印刷業を始めます。

第一次世界大戦中は兵役の義務を果たし、ハーバード大学の奨学金を獲得し、哲学と経済学を学びます。

1922年に心理学の博士号を取得し、ドイツでゲシュタルト心理学を学び、ジークムント・フロイトのもとを訪れますが、無闇矢鱈と無意識とつなげる精神分析に信頼を失っていきます。

オルポートは、パーソナリティの研究を多く行っており、アメリカで初めて人格研究を教える職に就きます。

1967年に肺がんで亡くなるまで研究と行進の育成に励みました。

主著には、

1937年「パーソナリティー心理学的解釈」
1954年「偏見の心理」
1955年「生成」
1961年「人格のパターンと成長」
1966年「特性再び」

などがあります。

人格的特性理論


オルポートは、現代においてパーソナリティ(人格)の研究に着手した最初の人物としてしばしば人格心理学の父と呼ばれることが多くあります。

その起源はガレノスの「四大気質」から始まりましたが、その後はあまり研究されなかった分野です。

行動主義や精神分析では人格の分析といった形では研究がされておらず、オルポートは「人格は比類ない存在であり、人格を考慮しなければ人の心理と行動を説明するには不十分である」と主張しました。

オルポートは、

①枢要的特性ー本質的な衝動、中核となる欲求や要望(誰もが持っているわけではない)
②共通特性ー両親の影響下で形成され、表向きの性格(機能的自律性)
③副次的特性ー文脈や状況に支配されているが、先の二つよりは影響が少ない

の3つの特性を用いて人格特性を解釈しようとしました。

また内的な力である「遺伝子型」は、私たちの情報を保持し、外界との相互作用においてどのように振る舞うかを決定する。

外的な力である「表現型」はその環境を受け入れ、自分の行動に他者が影響を及ぼすのを度もように認めるかを決定する。

この2種の力が個人的特性の創造における地盤となるとオルポートは語っています。

キャッテルの「16人格因子質問表」やアイゼンクの「アイゼンク尺度(人格モデル)」はオルポートの語彙研究に依拠しており、近代のパーソナリティ研究の礎を築いたとも言えます。

またオルポートは既存のネガティブな要素を改善・治療するその大枠自体に違和感を感じ、「健全な人生を生きようとする人間の研究を行わないのか?」と疑問を提示し、のちのポジティブ心理学の発展の起点を創ったとも言われています。

人格は、概念の拘束服に縛り付けるにはあまりにも複雑な代物だ

ゴードン・オルポート(Gordon Allport)

参考文献

心理学大図鑑 キャサリン・コーリンほか

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