心理学者・臨床家・研究者の人物像や提唱された内容から今に学べることは多くあります。

ここではサイモン・バロン=コーエン「男脳とマインド・ブラインドネス」について書いていきたいと思います。

サイモン・バロン=コーエンについて


サイモン・バロン=コーエン

サイモン・バロン=コーエン(Simon Baron-Cohen)は1958年ロンドンに生まれました。

ロンドンの精神医学研究所で臨床心理学者の資格を取得し、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンで博士号を取得します。

ケンブリッジ大学の実験心理学のフェローや発達心理病理学の教授、オースティン・リサーチ・センターの所長などを務めました。

自閉症の研究を中心に行い、マインド・ブラインドネス理論や男脳の理論などを提唱し、大統領賞やイギリスやアメリカの心理学会から数多くの賞を受賞しています。

主著には、

1993年「自閉症ー事実」
1995年「精神盲」
1999年「自閉症の子供に心を読むことを教える」
2003年「本質的差異」

などがあります。

男脳とマインド・ブラインドネス


自閉症の子供はコミュニケーションが難しく、他人にはなかなか理解しにくい方法で反応することが多いとされています。

自閉症の多くは男性であり、青年期になっても治らないとされている中でバロン=コーエンは脳に着目して研究を行いました。

その結果、女性脳は「共感」の能力が備わり、感受性が豊かであり、男性脳は「システム」の理解と構築に適し、読解や解読が得意という結果がわかりました。

この脳のバランスは人それぞれ異なり、多くの人はバランスよく両方の脳を持ちますが、男性の約17%だけ共感脳を持ち、女性の約17%がシステム化脳を持つことも明らかになりました。

自閉症の子供はシステムの理解や解読に強迫的な特徴があり、共感能力が少ないため「自閉症は男性脳の極端な形式」であるとバロン=コーエンは言っています。

相手の心が読めない「マインド・ブラインドネス」が特徴的な自閉症ですが、細かい細部への正確な観察において類まれな才能を発揮し、偉人として人類の歴史を作ってきた人々も多くいます。

参考文献

心理学大図鑑 キャサリン・コーリンほか

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