過去の心理学者・臨床家・研究者の人物像や提唱された内容から今に学べることは多くあります。

ここではミハイ・チクセントミハイと「フロー状態」について書いていきたいと思います。

ミハイ・チクセントミハイについて


ミハイ・チクセントミハイ(Mihaly Csikszentmihalyi)

ミハイ・チクセントミハイ(Mihaly Csikszentmihalyi)はイタリア領フィウメ(現クロアチア リエカ)の外交官を務める父のもとに生まれます。

ハンガリーが1948年に共産主義勢力によって占領されたのを機に一家はローマへ亡命します。

10代の頃にスイスで行われたユングの講演を聞き、心理学の道を志すようになります。

奨学金を得て渡米し、シカゴ大学で博士号を取得します。

学生時代に出会ったイザベラ・セレンガと結婚し、アメリカの市民権を得ます。

現在もなおシカゴ大学で教鞭をとり、有名な概念「フロー」の提唱者として、ポジティブ心理学において重要な提唱を行なっております。

主著には、

1975年「楽しむということ」
1990年「フロー体験 喜びの現象学」
1994年「進化する自己」
1996年「創造性」

などがあります。

フロー状態


抑うつや不安を治療することも大切ではあるが、より望ましい人生を歩むためにポジティブな方向性へ目を向けていく重要性をフロムやマズロー、ロジャース、ベックらによって提唱され、ポジティブ心理学の核になっていきました。

そのポジティブ心理学の重要な要素である「フロー状態」の概念を提唱したのがチクセントミハイです。

芸術家や音楽家、経営者、ビジネスリーダー、プロスポーツ選手などの職業の方々にインタビューを行った結果、全員がフロー体験をしていました。

フロー状態(英語:Flow)とは、楽しめるか上手くできる活動に没頭している時の没入感や無我夢中状態、無時間的な感覚、自己感覚の欠落、無我の境地のような精神的集中のことを指します。

「ゾーンに入る」という言葉やピークエクスペリエンス、忘我状態とも呼ばれます。

フローには、

①高度な集中
②自己認識感覚の低下
③意識と行動との融合
④状況や活動の制御感覚
⑤時間感覚の歪み
⑥活動が苦にならない

の6つの構成要素をジェーン・ナカムラとチクセントミハイは提言しています。

フロー状態に入ると日常生活の気遣いや心労から完全に分離されている状態となる心地よさを持つため、チクセントミハイはこの感覚を「エクスタシー状態」と似ていると語っています。

※エクスタシーという言葉は日本人であると思い込みが先行しがちですが、ギリシャ語のエクスタシスという言葉に由来し、「自分の外部にいること」という意味があります。

このフロー状態にどうすれば入れるか研究したチクセントミハイは、研究調査により「自分の技能にマッチしている時」にそれは起こると言います。

その課題は簡単すぎても難しすぎてもうまく入ることができず、能力と難易度のバランスが重要になるようです。

時間を忘れ、自分を忘れ、ある事にのめり込む。それが「幸せ」ということだ。

ミハイ・チクセントミハイ(Mihaly Csikszentmihalyi)

参考文献

心理学大図鑑 キャサリン・コーリンほか著

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