「なんだかつまらないな」
「人生つまらないな」
「自分の人生ってなんなんだろう」
そういったことを感じる時期は誰しもあるものなのかもしれません。
そんなときにできることやカウンセリングについて書いていきたいと思います。
もくじ
どんなときに「つまらない」と感じるのか?
「つまらない」と一言で言っても軽い意味で使われるものから重みのある意味で使われるものまであります。
軽いものであればいいのですが、人生や自分に対しての評価として重くのしかかる場合は悩みに発展することもあるでしょう。
そんな「つまらない」と感じる時はどのような状況があるでしょうか。
- 趣味の面白みがなくなったとき
- やりたいことができなくなった(終わった)
- お金や健康の問題でやりたいことができなくなった
- 失敗が続いたり、大きな失敗をした
- やる気が出ない時
- うつ病や抑うつに悩まされているとき
- 大切なものや人を失ったとき(会えなくなったとき)
- どうせ挑戦しても意味がないと感じる時
- 共感や共鳴したい人と通じ合えない時
- 一緒にやりたいのに一緒にやってくれない時
- うまくできない、完成できない時
- 自分の要求が相手に通らない
- 自分の期待通りに周囲が動かない
- この先の展望に希望が持てない時
- 自分や人生の評価が歪んでいるとき
- 自分や人生に意味や希望を見出せない時
- 自己批判をしているとき
- やることがないとき
- 暇をうまく活用できない時
- やりたいことがみつからないとき
- 何やってもうまくいかないと思い込んでいるとき
- 落ち込んでいるとき
- 悩みたいとき(悩んでいるとき)
- 自分の人生を変えたいとき
- 自分の人生は、本当はこんなものではないと感じる時
- 希望や展望を持っているとき
このように「つまらない」といってもいろいろな状況があるように思います。
つまらないから何かをしようとして、何かの行動を行って、その状況から抜けられる場合もあれば、そうではない場合もあるでしょう。
状況によってはそもそもやる気すら起きないこともあるかもしれません。
その場合はこちらに詳しく書いておりますのでご覧ください。「やる気が出ない無気力状態」に対するカウンセリング
人生がつまらないと感じる時にどうすればいいのか?ー対応と対処ー
ではそんなつまらない時にどうすればいいか?
先ほどの行動を行って改善できそうならそれが一番かもしれませんが、そうではない状況での対応と対処について書いていきたいと思います。
まずは分析してみましょう。
つまらないと感じるのはなぜですか?
箇条書きで10個ほど理由や要因を紙に書いてみてください。
10個書こうと思ってすべて埋まらなかったらそれはそれでいいです。
15分くらい真剣に考えてみてください。
書いてみて自分から出る感想はどうでしょうか?
- やっぱりこれだな!
- 実はいろいろ影響がありそうだな!
- 書いても書く前から分かっていたことだな
- 意外だった
- 涙がでた
- 笑った
- よくわからない
人によっていろいろな思いが出るかもしれません。
その書いた内容から評価に移ります。
- これだけの影響があるなら仕方ない
- いやな気持が出てきているな
- 意外と問題があったな
- 意外と希望があるからつまらないと思っていたんだな
- 悲観さや思い込みが結構ありそうだ
- よくわからない
などなど。
さて次に対処と優先順位をつけていきます。
- この問題はすぐには改善できないもの・できるものと評価する
- 自分が変わらないと無理なものか?人も変わらないといけないものか?
- ほっておいていいものと放置せずに対処すべきものか?
- どれが最優先でどれが優先しなくてよいものか?
- これらの要因から考える一番大事なことを書く
すべてに対処することはほぼ難しいものですのでできやすいところから対処していくことが推奨されますが、個性によっては難問にチャレンジしたい人もいるでしょう。
さてここまで書けて動こうとできる人もいれば、動けない人もいるでしょう。
もし動けない場合は、このいまの自分の状況と心情、つまらなさを受容していくことが最優先にしていくとよいかもしれません。
- まあ今はこういう時期だからそれはそれでいいか
- これだけ理由があって動けないならまあそれはそれでいいかな
- 時期的なものもあるし、少し落ち着いて安定したら着手しよう
- つまらないという気持ちが嫌だったけどそんな人生毎日面白いものでもないし、受け入れてみようかな
- つまらないと感じることが悪いと思っていたけど、そういうときもあるよな
- あれだけショックなことが起きたから今は再生期としてゆっくり過ごそう
などですね。
人間の頭は問題を解決しよう必死になって過剰に動いて疲労してしまうことも少なくないので、一度良い意味であきらめて、安定させてから動いたほうが得策になることもあります。
ショックな出来事がたくさん起きた人、大きなショックを味わった方はこちらが参考になるとおもいますので参照してみてください。→精神的ショックに対するカウンセリングと心理療法
人生でやりたいこととの関係性
「人生がつまらない」と感じることと人生でやりたいことには関連性があることが少なくありません。
- 人生で大切にしていたことができなくなった
- 体や健康の問題でできないことが増えた
- 夢や目標を断念してから感じるようになった
- 希望が見えなくなってから
- 絶望的な未来を感じるようになって
- 変わり映えしない毎日を過ごして
- 何かやりたいことがあると思うんだけどみつからなくて
- 自分の人生はこんなもんじゃないと感じるから
- 達成してから目標が分からなくなって
- 何を目指せばいいかわからない
- 人生の意味がわからない、失った
- もう年を取っていろいろやり終えたけど何か。。。
など人生の一番といっても大切な目標や生きがい、夢、希望、生きる意味などと関連しやすくなります。
逆を言えば、「つまらない」と感じるこの機会に自分の人生を見つめなおし、これからの生きていく核、人生でやりたいことを再設定していくことが大切な方も多いかもしれません。
「人生がつまらないと感じる時」とカウンセリング
- ある程度自分で分析し、評価と対処を行ってみても難しい
- 自分でやるのではなく他者を通して向き合いたい
- 自分の気持ちを外に出して聞いてもらいながら受容していきたい
- 何が問題かわからないので専門家にお願いしたい
- どのような手順ですすめばいいか専門的にアプローチしていきたい
- 自分でどうにかできるレベルではなくなっている
そのような場合はカウンセリングを活用するとよいでしょう。
他者とのやり取りを通して見える世界がありますし、その他者が専門家であればどのように自分が向かっていけばよいかを見通しを持って感じられると思います。
今までのカウンセリング経験から「人生がつまらない」というご相談の裏にはいろいろな出来事があって、希望や断念、苦しみや悩みなどを感じていることも多くありました。
人によって「つまらない」と感じるこの時期に自分の人生に向き合いなおし、今後の人生への展望を考え直す方もいました。→人生の「総決算(総清算)」を行うカウンセリング
人生がつまらないと感じる時には実に多くの場合、○○のような人生を望んでいるといった期待や希望があることが多いです。
そのようなときはその希望や期待にアプローチしていくことも大切になります。
「人生がつまらない」といてもその重みは人によって異なりますし、状況も個性も異なります。
おひとりおひとりの個性やご状況に合わせて、より良いカウンセリングができればと思います。
記事監修
公認心理師 白石
「皆様のお役に立つ情報を提供していきたいと思っています」