過去の心理学者・臨床家・研究者の人物像や提唱された内容から今に学べることは多くあります。

ここではレフ・ヴィゴツキー「障害学」「発達理論とZPD」について書いていきたいと思います。

レフ・ヴィゴツキーについて


レフ・ヴィゴツキー(Lev Vygotsky)

レフ・ヴィゴツキー(Lev Vygotsky)は1896年ベラルーシのヴォルシャの裕福なユダヤ人家庭に生まれました。

兄弟は8人兄弟の二番目で、優秀な成績で中学を卒業後、当初は法学を学んでいましたが、歴史や哲学、心理学など幅広い学問に興味を持ちます。

ヴィゴツキーは、文学や心理学の教師を行いながら美術や演劇も教える珍しい教師でした。

モスクワの心理学研究所で研究を行ったのち、芸術心理学を提唱し、さまざまな現ロシアの大学で教壇に立ちます。

障害に関しての研究を数多く行っており、障害学研究所を創設します。

1931年からは精神病理学の必要性を感じ、教授でありながら医学部生となります。

ピアジェの著書をロシア語に翻訳・編集し、自身も発達心理学を中心にさまざまな実験や研究を行っていますが、37歳の若さで世を去ってしまいます。

ソビエトでは心理学の重要人物として「心理学のモーツァルト」と称し、その功績をたたえています。

ヴィゴツキーの障害学


ヴィゴツキーは「障害」を身体の異常や損傷による「一時的障害(症状)」と社会的な適応や機能の育成ができないことに起因する「二次障害(症状)」に分けて考えることを提唱しました。

「障害」は社会が作っているという側面があるという考えが近年普及してきており、その普及に努めたと言えます。

ヴィゴツキーの発達理論とZPD


子供は母親や社会的な関わりの中で精神間機能を内化させ、転化させることで思考ができるようになるとヴィゴツキーは考えました。

要するに私たちの人格や人となりは他者との関わりで形成され、知識や経験を「道具」として活用し、自分のものにしていくのです。

子供に同じように教え、援助していても発達水準に違いがあり、この差異を「発達の最近接領域(ZPD)」が異なると表現しました。

もう少し詳しく説明すると、学習者がすでに学習している領域を「実際の発達領域(ZAD)」といい、教師や他の助けがあれば理解できる領域をZPDと言います。

当初は教えてもらわなければわからなかったこと(ZPD)の学習が進み、自分一人でできるようになる(ZAD)ことが発達であり、そのことを理解した上で教育者は教育に当たることが望ましいとしました。

私たちは他者を通じて自分自身になる

レフ・ヴィゴツキー(Lev Vygotsky)

参考文献

心理学大図鑑 キャサリン・コーリンほか

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