過去の心理学者・臨床家・研究者の人物像や提唱された内容から今に学べることは多くあります。

ここではドロシー・ロウ・ノルトと「善人と憂鬱」「子は親の鏡」について書いていきたいと思います。

ドロシー・ロウ・ノルトについて


ドロシー・ロウ・ノルト(Dorothy Law Nolte)

ドロシー・ロウ・ノルト(Dorothy Law Nolte)は、1924年カリフォルニア州ロサンゼルスで生まれました。

ミネソタ大学を卒業し、英国国立聖職大学で博士号を取得します。

長年にわたり家族関係や子育てに関する研究と公演をおこない、コンサルタントやカウンセラー、作家として活躍されました。

特に「子は親の鏡」という作詞は、世界中で共感を得て、37カ国後に翻訳され、ミリオンセラーとなりました。

二番目の夫とは夫婦の良好な性的関係性に関する書籍も出版されています。

家族としては、3人の子供を持ち、2人の孫と6人のひ孫に恵まれます。

81歳に癌で亡くなりますが、彼女の残した思いや言葉は今でも多くの人々に影響を与えています。

善人と憂鬱


成長していくにあたって世界は公正で理にかなったものと思い込むのが常であり、自分が善人であることは自分にとって良いことだと多くの場合、学習していきます。

そのような信念がある場合、悪いことが起きた時に私が悪い人間であるというロジックが成立してしまうことがあります。

自責や罪悪感を感じ、ひどくなっていくと抑鬱状態になってしまいます。

そういった信念を持っていたとしても極論になりすぎないように気をつけ、合理的な生き方も模索していくことが重要であると彼女は言います。

起きた出来事を必要以上に自分のせいにしないで、「仕方なかった」と外在化していくことが大切であると説きました。

なぜなら自分の責任で起きていないことまでこの信念は個人化してしまうからである。

「善人だけが憂うつになる」可能性のある信念には注意を払う必要性があります。

逆に考えると「抑鬱状態」になるためには、自分の責任にしなければいけないと逆説的な提唱もされています。

子は親の鏡


ドロシー・ロウ・ノルテの有名な詞「子は親の鏡」を紹介します。

世界中の人達が文化を超えて共感を示したものですので参考になることも多いかもしれません。

けなされて育つと、子どもは人をけなすようになる
乱暴な家庭で育つと、子どもは乱暴になる
不安な気持ちで育てると、子どもは不安になる
「かわいそうな子だ」と言って育てると、子どもは、みじめな気持ちになる
子どもを馬鹿にすると、引っ込み思案な子になる
親が他人を羨んでばかりいると、子どもは人を羨むようになる
叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう

励ましてあげれば、子どもは自信を持つようになる
広い心で接すれば、キレやすい子にはならない
誉めてあげれば、子どもは明るい子に育つ
愛してあげれば、子どもは人を愛することを学ぶ
認めてあげれば、子どもは自分が好きになる
見つめてあげれば、子どもは頑張り屋になる
分かち合うことを教えれば、子どもは思いやりを学ぶ
親が正直であれば、子どもは正直であることの大切さを知る
子どもに公平であれば、子どもは正義感のある子に育つ
やさしく、思いやりをもって育てれば、子どもはやさしい子に育つ
守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ
和気あいあいとした家庭で育てば、子どもはこの世の中はいいところだと思えるようになる

参考文献

心理学大図鑑 キャサリン・コーリンほか
ドロシー・ロウ・ノルテ「子は親の鏡」

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