心理学者・臨床家・研究者の人物像や提唱された内容から今に学べることは多くあります。

ここではウォルター・ミッシェル「外的要因と人格特性」について書いていきたいと思います。

ウォルター・ミッシェルについて


ウォルター・ミッシェル

ウォルター・ミッシェル(Walter Mischel)は1930年オーストリアのウィーンに生まれました。

8歳の時に迫害の難を逃れるために家族でアメリカへ亡命します。

ニューヨークのブルックリンで育ち、ニューヨーク大学で学士と修士を、オハイオ大学で臨床心理学の博士号を取得します。

コロラド大学やハーバード大学、スタンフォード大学で教壇に立ち、1983年以降はコロンビア大学の心理学部にて教鞭をとっています。

ミッシェルは自制心やパーソナリティの研究を数多く行い、数多くの賞を受賞しています。

主著には、

1968年「パーソナリティの理論ー状況主義的アプローチ」
1973年「個人についての情報は状況についての情報より重要だろうか?」
2003年「パーソナリティ心理学ー全体としての人間の理解」

などがあります。

外的要因と人格特性


人格の特性は、アイゼンクが4つの基本特性を持つと主張し、キャッテルは16の因子を同定、テュペスとクリスタルは5つの主要な人格特性「ビッグファイブ理論」を提唱しました。

ミッシェルは、「古典的な人格検査法はほとんどが無意味である」とパーソナリティ研究業界に大きな波紋を投げかけました。

人格検査から行動を予測しようと試みた研究を再調査したものの、その精度が約9%しかなかったからだ。

そこでミシェルが考えたのが有名なマシュマロ実験です。

子供の前にマシュマロを呈示し、今食べてもいいが20分待てば2個食べられるという状態の中でどちらを選ぶかを思春期になるまで追跡調査を行っていきました。

すると誘惑に耐えた子供ほど心理学的により良い順応が見られ、社会的に信頼も高い人間へと成長をしていました。

既存の人格研究は人格から行動を予測していましたが、ミッシェルはどのような行動がどのような人格を表すのかという新たな視点を提唱したのです。

環境からのきっかけを欠いた行動は、不条理まで混沌としている

ウォルター・ミッシェル

参考文献

心理学大図鑑 キャサリン・コーリンほか

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