過去の心理学者・臨床家・研究者の人物像や提唱された内容から今に学べることは多くあります。

ここではポール・サルコフスキスと「強迫性障害(OCD)と認知行動療法(CBT)」について書いていきたいと思います。

ポール・サルコフスキスについて


ポール・サルコフスキス(Paul Salkovskis)

ポール・サルコフスキス(Paul Salkovskis)は、1956年に生まれ、1979年にロンドンの精神医学研究所を卒業しました。

1985年にオックスフォード大学にて「パニック障害」の研究を行っていきます。

認知行動療法を用いた強迫性障害の治療を行い、2000年よりイギリスのキングスカレッジロンドン精神医学研究所にて不安障害やトラウマについて研究を行いながら教壇にも立っておられます。

2010年以降はバース大学をベースに専門的なCBTリサーチと治療センターを創設し、CBTの普及活動を行いながら現在に至ります。

主著には、

1998年「パニック障害」
1999年「強迫性障害の理解と治療」
2000年「害を及ぼすことと害を許すこと」A・ウロエ共著

などがあります。

強迫性障害(OCD)と認知行動療法(CBT)


精神分析学は科学的根拠にかけるとして認知行動療法が心理学の主流に動いていく中で、その二つの心理療法の結合を推し進めたのがサルコフスキスと言われています。※精神分析は現在では科学的根拠が疾患により有効性が認められているものも増えていきます。

特に認知行動療法(CBT)は強迫性障害(OCD)の治療に有効性を認めており、精神分析ではうまくいくことが少なかったようです。(要するに過去を分析・治療したりすることではうまくいくことが少なかった)

私たちは望まない「押し付けがましい考えや観念」を抱いており、過度にそれが重要度を増すと「強迫的」になっていきます。

それは危険を過大評価してしまうことであり、自分の責任であるという評価も大きいものにしてしまう傾向があるといいます。

認知行動療法では、その強迫観念は「何のためであるか?」を再認識し、理性的な評価へと変容させていく手法をとります。

また予想している脅威に対して徐々に慣れていく(馴化・脱感作)をしていくことでより理性的な観念と評価となっていきます。

サルコフスキスはこのような技法で不安障害やパニック障害、恐怖症の治療において著しい成功をおさめられました。

現在において不安障害やパニック障害、その他の疾患において認知行動療法(CBT)が標準治療法となったのは、彼の功績も多くあると言われています。

参考文献

心理学大図鑑 キャサリン・コーリンほか著

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